2017年4月26日水曜日


すっぽりと霧に包まれた朝は、目が冷めても夢の世界にいるようで、
なるべく静かに、ゆっくり、そーっと身支度を整えたくなる。
大きな音を立てても霧はなくならないのだけれど、
なんとなく静かにしていたほうが、長いこと霧が立ち込めたままでいてくれるような
気がして、つい息を潜めて外の気配を伺ってしまう。

霧は湖の中に入り込み、中島の三角が見え始め、
しばらくするとどこかに消えていってしまい、春らしい少し霞んだ湖が見えてくる。



扉を開けると雪解けの沢の音に重ねて鳥たちの声が聞こえる。






鳥の声を聞きながら森の中の散歩。
足元のふかふかの土の中から小さな芽がたくさん顔を出していた。





珈琲教室の準備も兼ねてペーパーフィルターでコーヒーを淹れる。
ペーパードリップにはペーパードリップの美味しさがある、と思う。




おまけの写真

森で見つけたこごみ。
少しだけ摘んできて春をいただきました。

2017年4月19日水曜日

4月19日

 寒かったり暖かだったり、春の陽気は気まぐれです。
とても暖かかった月曜日の夜半より風と雨が強くなり
火曜日は一日春の嵐が吹き荒れました。
時折家が揺れたかと思うような風が吹き、
雨が風とともに強まったり弱まったりを一日繰り返していました。
雨と風の音を聞きながら、家の片付けや仕事の整理などをして過ごしました。








窓に当たる雨を眺めながらの珈琲時間。
いつもより体が重たく感じる雨の一日でした。




*おまけの写真*


タイム

クロッカス

2017年4月12日水曜日



 雪がなくなった庭も目に馴染んできました。
ツルニチニチソウの葉をカシャカシャ手で払うと枯れた葉が落ちて
元気な緑の葉とツルが立ち上がってきます。
タツタソウの小さな芽、クリスマスローズのつぼみ、クロッカス、
庭を歩きながら春一番に顔を出す植物たちを見つけるのが先週末の楽しみでした。

去年の春に湖向きの窓の下辺りにおろしたクリーピングタイムは
ひと冬の間に随分株が大きくなりました。
今年はタイムの絨毯が広がるといいな。
勝手口の近くに群生しているチャービルも今年も元気そうです。
柔らかな葉を摘んでサラダと一緒にいただきました。


・・・・と、春の始まりを楽しんでいたら、今週になって気温が低めの日が続き、
今朝はなんと霙まじりの雨が降りました。
風も吹いて体がギュッと縮むような寒さ。

野菜がたくさん入ったスープが食べたくなって、
朝起きるなりコトコト煮込みました。
スープができるまで珈琲を淹れてひとやすみ。
今朝の珈琲は中深煎りのゴーシュブレンドa.
私にとって最もほっと出来る味と香りの珈琲です。



2017年4月5日水曜日



暖かい日が続き、地面を覆っていた雪が大急ぎで解けていきます。
冬中真っ白だった道路はアスファルト色の道となり、
歩くと靴底から硬い感触が伝わってきます。
一枚ベールがかかったような柔らかな色、
湿った土の匂い、賑やかに歌う鳥の声。
いつも通りの春の訪れに、
いつも通り開放的な気分を味わいながら
凛とした寒さの冬が終わってしまったことを少し残念に思う春。

ひと冬雪の中で過ごしたハーブたちが庭のあちこちで顔を出していました。
雪解けの水分をたっぷり含んだ庭を歩きながら、
去年の庭の様子を思い出し、これから始まる庭仕事を想像して深呼吸ひとつ。
じわじわっと元気になれる感じがします。


フキノトウをいくつか摘んで家の中に春の香りを持ち帰りました。



今朝の珈琲は中煎りのブレンド。
少しテンポよく淹れながら豆から立ち上がる香りを楽しみました。
苦味、甘み、酸味のバランスのよい珈琲です。